1. 加野病院・加野クリニックについて

加野病院は、福岡県の海側に位置する古賀市に昭和55年19床の泌尿器専門の有床診療所をして開業し、その後30床の病院として急性期医療に携わってきました。開院後、透析病床（33床）、デイケアを併設、その後、グループホーム、デイサービス、小規模多機能居宅介護事業所、ケアハウス、居宅介護支援事業所、給食センター、在宅支援診療所、訪問看護ステーションを立ち上げ、急速に進む高齢化、多様化するニーズに応えるべく全力を注いできました。平成25年1月には新宮町（JR新宮中央駅前）に移転し、今までの泌尿器病棟、透析病棟に加え、リハビリセンター、レストラン、サービス付き高齢者向け住宅を開設し、新たなスタートを迎えました。

旧加野病院は加野クリニックとして泌尿器外来、維持透析を継続し、在宅支援診療所として、地域の在宅医療を担っています。訪問看護ステーションも併設し、医療面だけではなく、看護・リハビリの面からも在宅で過ごされる患者様の生活の質の向上に貢献させていただいています。地域に根ざし、地域の方々から信頼していただける医療・介護・福祉サービスを提供できるよう、職員一丸となって職務に取り組んでいます。

2. 地域医療連携室について

現在、医療連携室には4名の医療ソーシャルワーカーが在籍しており、加野病院・クリニックに分かれて業務を行っています。 加野病院では、外来受診や入院相談・退院時の調整・面談、法人関連施設についての相談が主ですが、最近では介護保険に関する質問も増加傾向にあり、患者様・ご家族にご理解いただけるよう、細やかな対応を心がけています。まだ新宮町に開院して間もないため、認知度は決して高くありません。今後は、新宮町周辺（東区等）の病院・行政の方々へ、当院の認知度を上げるための努力が必要ではないかと考えます。

加野クリニックでは外来での相談業務に加え、医師・看護師とともに訪問診療に同行し、ご家族や施設スタッフからの相談にも応じています。ケアを行っていく上で、誰に相談してよいか分からないこと、悩みや困っていること等を聞き取り、医師・看護師・コメディカルと情報共有を行いながら解消できるよう努めています。医療と家族・介護現場の橋渡しの役割を担いながら、より良いケアの役に立つことができるよう、日々試行錯誤しています。

2013年9月現在