当院は昭和のはじめに炭鉱附属病院「亀山病院」としてスタートし、平成17年に現在の社会医療法人栄光会栄光病院となりました。場所は福岡空港に近い粕屋郡志免町にあります。『癒し癒される』という理念のもと、キリスト信仰に基づいた全人的医療を目指し、患者さん・ご家族とよりよい関係が築ける様、職員一同心がけています。
1.病院のご紹介
病床数は全178床で、4種類の病棟に分かれています。
「緩和ケア病棟」は平成2年からスタートし、現在では3病棟71床という日本最大規模の病床数となりました。今まで延べ7000人を超える患者さんにご入院頂いています。身体症状のコントロール・精神的なケア・家族ケアを基軸に、医師・看護師・リハビリスタッフ・栄養士・チャプレン・MSWなどの多職種によるチームケアを行い、少しでも患者さんとそのご家族が穏やかに過ごして頂ける様心がけています。
「神経難病センター(障害者施設等一般病棟)」は28床で、パーキンソン病やALSなどの神経難病患者さんに対し、脳神経内科医による専門的治療とリハビリテーションを行っています。例えば嚥下造影検査による評価をもとにSTが摂食嚥下訓練を行うことで、経鼻経管栄養だった重度の難病患者さんが再び経口摂取できる様になった例もあります。他にもコミュニケーション手段の獲得など、難病患者さん特有の問題にも対応しています。また、ご家族の休息を目的としたレスパイト入院も行っています。
「回復期リハビリテーション病棟」は34床で、脳血管疾患・大腿骨骨折・圧迫骨折などの患者さんを受け入れており、患者さんの自宅退院を目指して日々リハビリテーションを行っています。家屋調査や退院後訪問を行い、退院された後も患者さん・ご家族が安心して自宅で生活できる様サポートしています。
(退院後も継続してリハビリが必要な方は、「亀山クリニック通所リハビリテーション」をご利用頂けます)
「地域包括ケア病棟」は今年の10月から増床し、現在45床です。元々一般病棟だった為救急入院の機能も残しつつ、回復期リハビリテーション病棟の対象病名がない患者さんや、急性期病院から直接自宅に帰るには不安が残る患者さんに対してのリハビリ入院など行っています。
2.在宅部門のご紹介
ホスピス在宅医療に力を入れており、「在宅医療センター栄光」にて末期がん患者さんの訪問診療を行っています。
「栄光会訪問看護ステーション」との連携により、安心して自宅療養ができる様にサポート体制を整えています。お看取りの時、ご自宅・ホスピス病棟どちらでも柔軟に対応できることが特徴です。また、神経難病患者さんの訪問診療も行っています。それ以外の疾患の患者さんは系列診療所の「亀山クリニック」からの訪問を行っていますので、訪問診療が必要なほとんどの患者さんに対応できます。居宅介護支援事業所の「栄光会ケアプランサービス」も併設し、在宅介護サービスが必要な方にも適時対応しております。
3.系列施設のご紹介
ご自宅での療養が難しい患者さんには、「特別養護老人ホームこころ」「介護付有料老人ホームかめやま」という2つの介護施設がありますので、ご希望の患者さんにはご案内しています。
4.MSWの体制
3名のMSWは今年4月に新設した「患者サポートセンター」に所属し、後方支援・医療福祉相談を担当しています。前方支援は4名の看護師が担当しています(ホスピスの前方支援は「ホスピス地域連携室」が窓口です)。入院相談を頂いてから早い段階で患者さんについての情報収集・評価を行い、退院困難要因があれば抽出します。入院後も早期からMSWが退院支援に介入し、介護保険の申請・ケアマネージャーや行政との連携を素早く行うことで、無理なく安心な退院後の生活に繋げていける様に努めています。患者さんが自宅に戻られた後も、住み慣れた地域で役割と責任のある生活ができる様、多職種協働で支えていきたいと考えています。
社会医療法人栄光会 栄光病院
〒811-2232 福岡県糟屋郡志免町別府西三丁目8番15号
TEL : 092-935-0147
平成31年1月1日現在