社会医療法人財団 池友会 新行橋病院

1.新行橋病院について

 当院は、地域住民の強い要望により、平成9年12月に149床の救急病院として「行橋南病院」の名称でスタートし、平成10年3月に現在の「新行橋病院」と改称しました。

 平成12年10月に8階建ての新病院へ移行し、現在は246床(急性期201床・回復期45床)の急性期病院として、年間約4000件の救急車搬入を受け入れ、救命救急医療・高度医療に取り組んでいます。

 また、平成22年4月に地域医療支援病院、同年5月には災害拠点病院に認定、さらに平成23年8月にはヘリポートを新設し、行橋・京築地域の基幹病院としての役割を担っています。「断らない救急」を当院の使命に行橋・京築地域のみならず、北九州・田川・大分県の北部などからの受け入れを行うことも多くあります。

 グループ病院としては、福岡和白病院をはじめとする急性期病院が県内に3施設、佐賀県に1施設、回復期病院が県内に1施設・山口県に1施設あります。また、関東圏にも回復期病院を中心とした15の医療機関を展開しています。

 

2.医療連携室について

 現在、医療連携室には医療ソーシャルワーカーが10名(社会福祉士9名、看護師1名)在籍しています。他院からの入院相談の対応や検査予約などの前方支援は主に事務職員が行っており、医療ソーシャルワーカーは主に後方支援を担っています。病棟担当制で、入院支援看護師と連携を図り、入院から早期介入し患者様・ご家族の意向を確認することを心がけています。また、退院に向けては退院支援カンファレンスにて院内多職種との情報共有や院外関係機関との連携を通して、患者様・ご家族の要望に対応できるよう努めています。

 私は令和4年4月で入職してから4年目になります。今まで急性期病棟を担当していましたが、そこでは病状が落ち着けば早急な退院調整が求められています。なかには身寄りのない方や無保険の方など、社会的背景に課題を抱えた方のケースを担当することもあり、入院時から情報収集を早急に行い、関係機関と連携を図ることを心がけています。ただ当院入院中だけでは課題が解決できないまま他院へ転院し、転院先の医療機関や介護事業所の方々に協力を頂きながら、その後のご支援をお願いすることもあります。患者様一人ひとりとの関わりの期間は短く、医療ソーシャルワーカーとして「自分にもっとできることはなかったかな」と悩むことも多々あります。短い関わりの中で「手には技術 頭には知識 患者様には愛を」という当院の理念のもと患者様・ご家族の思いに寄り添った支援ができるよう日々精進していきたいと思います。

今後とも新行橋病院をよろしくお願いいたします。